アラサー非正規女性ヤママユ子のブログ

リーマンショックで正規雇用にありつけないまま20代後半なった女のあれこれ

受かっても受からなくても

ヤママユ子は5連勤を終えた。

いつもならクタクタだが今日は何か違う。
恐らく自分でも気づかないうちに気を張っているのだと思う。

明日は面接だ。
申込みから3ヶ月近く、いよいよ最後の試験だ。
何の対策もしていない。
志望動機も口に出して練習したことはないし、自治体のホームページをすみずみまで見たこともない。
明日スーツを着て会場の部屋をノックするまでが私のピークだ。
私の気持ちはなぜか今フラットで、それは恐らく、「終わり」が来るからだ。


受かったら今の派遣の仕事とはおさらば、派遣会社に辞めると伝えたらあとは有休を消化しながら退職日を待つ。
サクッと辞めたい気持ちもあるが、税金や保険のことを考えると次の職場で働く前日までは在籍していたい。
こういうところもヤママユ子らしい。


そして落ちても私は安心するんだろうと思う。
今日まで私は仕事と家のことと転職活動ばかりしてきた。
一緒に暮らし始めたばかりの主人との時間もろくに取らずにここまで来た。

派遣社員の「終わり」
転職活動の「終わり」

どちらに転んでも私はほっとするのだろう。

公務員面接まであと二日間

ヤママユ子は今5連勤の4日目である。

連勤が終わって次の日が公務員面接。
ある専門職の資格を持っているため受験し、一次試験は受かったものの
大学を出てから7年目、未経験の職種の面接に受かるとはハナから思っていない。
だが悪あがきぐらいしてもいいではないか。

面接というのは非常に苦手だ。
普段接客業でスラスラ話せていてもああいう場では固まってしまう。

しかし練習など対策している時間もない。
はぁ。憂うつだ。

休憩が苦手

ヤママユ子が仕事をする上で一番苦手なのが毎日二回やって来る休憩時間である。

会食恐怖というほどではないが、家族以外と食事をするのは極めて苦手だ。
20代前半の頃に摂食障害を患ったのが関係しているかどうかはわからない。


割りと仲のいい人とならとくに緊張しすぎることもないのだが、大抵の場合メーカーの社員様と取ることになる。
向こうは私と絡みにくいと思っているだろうし(思い込みかも知れないが)、私は一人にしてくれよと思う。
かといって私一人だけ他の場所で食事を摂れば不自然だ。
何より私がいないところで何を言われるか分からない。

また、仕事中は食べ物があまり入らないので毎日作るお弁当も小さい。
少なくない?足りんの?といじられるのも苦手だ。あなた方とだから入らないのだ。



拘束時間中は館の外に出ることはできない。
休憩室に居たくないとき、私は従業員トイレの個室にこもるのだ。
自分でも何してるんだろうと思う。慣れているので涙は出ないがひどく惨めだ。

ここでお弁当が食べられたらいいのにと思う。



被害妄想甚だしいのも分かっている。
しかしここで働き始めてすぐ、「水が合わない」という言葉を初めて身をもって理解した。

二年半よく頑張ったと思う。

職場で孤立してるかどうかも分からない

ヤママユ子のことを皆どう思っているのだろう。
本当に仲がいい人、純粋に心配してくれる人、
大丈夫?と聞きながら噂のネタを探す人。


正直仕事には行きづらいと言うか、モチベーションがかなり下がった状態だ。
次に何かきっかけがあればまた爆発してしまいそうな状態。
売り場で全裸にでもなれば気がふれたと皆納得してくれるんじゃないか、と
そんなあり得ない考えが浮かぶくらいの精神状態だ。

だがそれでも今日も明日も仕事に行くのだ。
明日はお客様の予約が入っている。明日私の働くショップには私一人しか出勤しない。
私がいなくなればそこはがらんどうだ。

そして行かねば女が廃る、負けな気がする、そんな根拠のない意地だ。



公務員試験は今週末控えている。それまで1日も休みはない。
たったひとつの専門職の枠のため8月から準備してきた。
筆記や論文で通っても、面接は苦手だ。
何より現役の大学生たちに太刀打ちできるフレッシュさや知識はない。

ため息ばかりだ。

勉強不足

ヤママユ子は昨日あれから少し勉強したら新しい発見をした。

派遣社員であろうとパートであろうと産休は法律で認められているらしい。
もちろんある程度の条件はあるが、そこまで厳しいものではない。

労働問題については、無知と言うのは本当に恐ろしい。
知っていれば行動に起こせるものでも、知らなければ泣き寝入りして終わってしまう。

とは言え、知っていても声をあげるのは容易なことではない。
私も産休について知ったところで申し出るつもりはない。
もうこんな働き方はたくさんだ。




夏、地元市町村職員の募集が出たので申し込んだ。
新卒の時から何度か受けている。
もうすぐ面接だ。

仕事か出産か

ヤママユ子は半年ほど前に結婚した。

結婚しても仕事を続けるというのは今時の夫婦のかたちとして珍しくないだろう。
経済的な理由のみならず、社会との繋がりを持ち続けたいというのも大切な考えだ。

実際今現在お金がないと困るから働いているが、もし旦那が年収何千万でも私はどこかでパートをしていると思う。


考えるのは子供のことだ。

両親との関係で悩んでいた私は、自分は子供を持つまいと長いこと考えていた。
しかし結婚すると不思議なものでなぜか欲しくなるのだ。

今のままの働き方では、妊娠とともに仕事を失うことになる。産休がないのは私にとって大きな悩みである。
だから産休のない派遣から産休のある契約社員の話にかじりついていたし、また、その話が先になりそうと知って焦りもあった。


しかし最近もっと根本的なことを考える。
産休を取って一年で復帰して、その後しばらく働いても結局退職する人を複数見てきた。
時短勤務で嫌味を言われ続けた人も。

子供をもって女性が働くことはそもそも難しいのだろう。

年齢的に、もしかしたら私は子供が欲しくてもできるとは限らない。
誰もが子供は早い方がいいと言う。まず産めばいいと言う。
お金や住むところや環境を整えて、さて作ろうとして出来ないのは切ないよ、と言う。


私にとってとても大切だった仕事は派遣先にとってはなんてことないことだった。
当たり前だ。代わりを見つければいい。
(とは言え条件の悪い仕事に応募があると思えないし、お客様へ「施術」する仕事なので同等の人がすぐ見つかるとは思えないが)


ばかばかしい。
仕事と子供なら子供のほうが大切に決まってる。
それにずっと気づけなかったなんて。



私の働く女性の職場では、結婚している者が圧倒的に少ない。正社員様はほとんど私より10も年上で独身だ。
しっかりしたキャリアもあり、買い物に旅行にと忙しい。

男より稼ごうと思えば婚期を逃し、結婚すれば仕事だけに打ち込むことはできない。

接客7年目、自信をなくす。

ヤママユ子は責任者に謝る時間をくれと持ちかけた。

仕事上一番近い立場のパートナーから謝っておきなと言われたからだ。

確かに私も感情のコントロールがきかないまま責任者とやりあったのは反省していた。
私は私が何かを主張することは間違っていたとは思わない。そして二年半やってきたことも。
派遣元から大した説明もなく現場に出され、ひとつひとつの仕事を拾って覚えて、それは今でも続く。精一杯やってきたつもりだった。そしてそれは自己満足だったようだ。

少し謝罪の時間を貰うつもりだった。
しかし待っていたのは長時間の叱責、いや、励ましの言葉たちだった。
私が感情に任せて責任者につめよったのは許されないことだ。
だが目の前の責任者が昼間から売り場で大きな声で私を威圧するのは許される。しょうがない。これが立場の差か、と痛いほど感じる。

あなたが二年半やって来たことは、会社が求めてるものと少しズレてたの。
と言われた。
ズレてると思いながら私を二年半泳がせたのか。
なんだよ。私がやってきたことは。なんなんだ。

あげく、○○さんと仲悪いでしょ?○○さんに対する敬意が感じられない等私の心の中のことにまで言及してくる始末。

私は人に誤解を、というか不快感を与える性格なのだろうか?
実際は接客が好きだし、ご指名くださるお客様もいる。ただここまで言われれば自信がなくなる。



派遣社員なんだからリスクを抱えて仕事するのはしょうがないことよね?とも言われる。
それはお互い様さ、と私は思う。
「いつ切られるか分からない」のは私側だけではない。