休憩が苦手
ヤママユ子が仕事をする上で一番苦手なのが毎日二回やって来る休憩時間である。
会食恐怖というほどではないが、家族以外と食事をするのは極めて苦手だ。
20代前半の頃に摂食障害を患ったのが関係しているかどうかはわからない。
割りと仲のいい人とならとくに緊張しすぎることもないのだが、大抵の場合メーカーの社員様と取ることになる。
向こうは私と絡みにくいと思っているだろうし(思い込みかも知れないが)、私は一人にしてくれよと思う。
かといって私一人だけ他の場所で食事を摂れば不自然だ。
何より私がいないところで何を言われるか分からない。
また、仕事中は食べ物があまり入らないので毎日作るお弁当も小さい。
少なくない?足りんの?といじられるのも苦手だ。あなた方とだから入らないのだ。
拘束時間中は館の外に出ることはできない。
休憩室に居たくないとき、私は従業員トイレの個室にこもるのだ。
自分でも何してるんだろうと思う。慣れているので涙は出ないがひどく惨めだ。
ここでお弁当が食べられたらいいのにと思う。
被害妄想甚だしいのも分かっている。
しかしここで働き始めてすぐ、「水が合わない」という言葉を初めて身をもって理解した。
二年半よく頑張ったと思う。