アラサー非正規女性ヤママユ子のブログ

リーマンショックで正規雇用にありつけないまま20代後半なった女のあれこれ

派遣先の責任者に歯向かったらもう終わり?

ヤママユ子である。

先日派遣先の責任者に噛みついた件で思わぬ方向に事態が動いている。
噛みついたと言っても、納得行かない人事について説明を求めただけなのだが、私も頭に血がのぼり、
2年半我慢していたものが爆発してしまって売り言葉に買い言葉、そして何より泣きながら話していた現場を何人かに目撃されていたことが大きい。

冷静になってから出勤するも後の祭り。
尾ひれ背びれ腹びれ尻びれがついて噂が一人歩き。だから女の職場は嫌だ。

なぜか私が悪者のようで、仲が良いと思っていた仲間にすら、責任者に謝っておきなよとかよく出勤できるねとか言われる始末。


そこでようやく気付く。派遣先の責任者とやりあったことが致命的であることを。
私には私なりの正義があってした行動でも、他人から見ればただの空気の読めない派遣だ。

なにも言わず我慢すれば良かった、と思う一方で、
筋の通らないことに意見できたことは後悔していない。

けど、行きづらいなー明日からも仕事。
行くけど。

もうこうなれば私には信頼できる人間は職場にはいない。
このタイミングで辞めればいかにもだし、ゼロ(いや、マイナス)になってしまった派遣先からの信頼をまた勝ち取るほかない。
ここにもう長くいるつもりはないが、退社するときは一人でも多くの人に惜しまれたいではないか。

そして私がいなくなれば人手不足の売り場はどうなる?壊滅的だ。
どんなに私が辞めたくとも、お客さんに罪はない。


こういう自己犠牲も意味がないからやめたい。
だが派遣社員なんて自己犠牲の精神がなければ続かない。

私は皆のためにと思って仕事をしていた。
私の人生の中では、月給10万円の仕事が、とても大切なものに見えていた。


ああ、くそ、ひどい気分だ。
ひとりきりの夜に私はお酒も飲むことが出来ない。

派遣社員という働き方

ヤママユ子は今のデパートで2年半、派遣として働いている。
条件が悪いことは分かっていたが、昔からやりたかった職種だったため、今より少し若かった私は「前任者の産休補填の1年間」という契約で入社した。


一般に、派遣社員は3年間という有期雇用ではあるものの時給が高く、契約業務だけをサクサクこなし定時で帰るというメリットがあるイメージがある。
3年経てば派遣先から直接雇用の申し出もある。

確かに私の給与は、時給換算すれば直接雇用の契約社員より高いらしい。
しかし私の月の手取りは11万円程度だ。10万円を切ったこともある。
労働時間が短いのだ。
デパート側か派遣会社側か、どちらの事情なのかはわからないが人件費が出せないのだと思う。
それは慢性的な人手不足を見ていればわかる。
開店からしばらくして出勤する私に、嫌味をいう人は少なくない。私だってフルタイムで居られるならばそうしたい。
バイトを掛け持ちしようにも微妙な時間帯だ。
そして何より、この条件は1年間だけだから、やりたい仕事ができるだけで十分だからと我慢していた。
その間人手不足を理由に、契約業務以外の仕事もこなしていたことを加えておこう。



さて、「産休補填の1年間」で契約していたはずの私はなぜこんな条件のまま2年半経ってしまったのか。
産休の人は復帰しなかったのだ。
退職したわけではない。ただ、時短勤務を希望し他の売り場にまわされたため、私はそのまま継続になった。
納得いかないのは、「産休補填の1年間」はカウントされず、そこから「通常派遣の3年間」が契約期間とされたことだ。
さらに2015年10月に派遣法改正があり、気づけば「法改正から3年間」に引き伸ばされていた。


この2年半のうちに、派遣先の責任者から直接雇用の申し出があった。
口約束だった。

「今じゃないけどゆくゆくは貴女にこのフロアの社員になってほしい。そのつもりで働いてほしい。」

こうなれば店頭活動だけが私の仕事ではない。
行きたくもない派遣先のスポーツ大会に出場し、会費を払い飲み会でお酌してまわる。
棚卸では別のフロアに行って10時近くまで手伝いをした。


そして派遣先は今月、私に知らん振りで二十歳の女の子をフロアの社員として採った。
人手不足すぎてとにかく条件関係なく誰でもいいから入って欲しかったというのが理由らしかった。
責任者に説明を求めると責任転嫁しながら1時間話してくれた。


私がこの2年半、一人で取ってきた売上は…ここでは具体的に書かないがかなりの額になる。まったく評価されなかったような気分だった。
未経験の二十歳に仕事を取られたと思うと、怒りと情けなさでいっぱいだった。
この調子で派遣契約満了まで過ごせば私は30を越える。
仕事の内容は好きだ。大好きだ。

でもここから離れなければならない。
そう決意した瞬間だった。

はじめまして

私はヤママユ子という。


関東地方に住むアラサー。
大学生の時にリーマンショックが起き散々な就職活動の末、商業施設でアルバイトを3年半。

その間断続的に就職活動をしていたもののなかなかご縁がなく迷走。

現在は田舎のデパートで派遣社員をしている。
仕事の内容は単純な販売ではなく、定期的な研修が必要なもので他の販売員より50円だけ時給が高い。
50円。その額にすら有り難みを感じる。何せ交通費は1円も出ないのだ。


非正規雇用というだけで理不尽な思いをしている人は多いだろう。
同じような仕事をしているのに、あまりの条件の違い。
もちろんそれは経済的な面でだが、時に精神的な部分でもダメージを受ける。非正規である自分を守ってくれる会社は無いのだ。


このブログは、一人で同じ思いをしている人をほんの少しでも元気付けるため、
そしてこんな世界を知らない人に知ってもらうために始めようと思う。
仕事のこと、私のプライベートのこと、世の中のこと。
大して頭がよくないのであまり面白いことは書けないかもしれない。
もしかしたら頻繁に更新できないかもしれない。
しかし一人でも多くの人に何か感じてもらえれば幸いだ。