アラサー非正規女性ヤママユ子のブログ

リーマンショックで正規雇用にありつけないまま20代後半なった女のあれこれ

新卒で躓くことと女の命は短い話

ヤママユ子は内定がないまま大学を卒業した。

もう6年以上前の話だ。
大学3年のときにリーマンショックがあった。
合同会社説明会ではまわりに圧倒されつつ各企業を回るが、多くの企業から
「文系はいらない」「今年は女子はとらない」
と言われ続ける。

東京の空気が合わず田舎へのUターン就職にこだわっていた私が受けられそうな企業はそうそうなかった。

思い出して書いているだけで涙が出そうだ。
そのくらい悔しかった。今も悔しい。
ずっと真面目に勉強だけやってきた。
中学では半年ほど不登校の期間があったが登校してる子より成績が良かった。
高校も総代で卒業し、大学と学生マンションの往復の日々を越えて、そして、なのに、私には何も残らなかった。

気づけば大学を卒業する頃には摂食障害になっていた。4年以上付き合っていた年上の男とは終わっていた。
節くれだったガリガリの体で必死に受けた地方上級公務員は最終面接で落ちた。
死にたかった。
大学を卒業して間もなく祖父が癌で亡くなった。

数ヵ月後地元のショッピングモールでショップ店員のバイトを始める。
とても楽しかった。
年の近い仲間と可愛い洋服。
体重も増え体力が付き、時給もあがりやがて顧客もついた。
自分で働いてお金を得るのは社会に認められた気がした。

だがバイトのままではいられないので就職活動を継続していた。

3年半経った頃、ある小さい会社に正社員として受かった。
そしてそこはすぐに労基に相談して退職することになる。
最後の最後に挨拶に行った時、給与として数万円を手渡しされた。あれ以来行っていない。

そして辿り着いた今の派遣の仕事。
契約時間が月140時間ほどのため月給は安いが仕事内容は好きだし誰にでもできるようなものではない。
少しだけ誇りに思っていた。


私は今日まで、そのとき自分ができることをやってきたつもりだった。
しかし昨日の面接で気づいた。私はどうしようもない奴だ。



大学を出るとき将来についてどう考えていたんですか?
履歴書にある株式会社○○のアルバイトでは何を売っていましたか?
で、今は派遣で仕事してると?


面接官の言葉が刺さる。
私がやって来たことはけして簡単な仕事じゃない。
けして腰掛けでやってたわけじゃない。
販売はお人形みたいにニコニコしてりゃ売れる仕事じゃないんだ。

言えなかった。
悔しかった。
せっかく大学で資格を取ってきたのに、今までの職歴は今回受けた仕事とギャップがありすぎた。

大学まで親に出して貰って、私何してるんだろう。
新卒で、第二新卒で、正社員になれなかった。
非正規の職歴が長引けば長引くほど、どこの企業も決まりにくくなる。
この国は新卒で躓くと立ち直れない可能性がとても高い。

そして私は29歳になった。


長くなったので、女の命は短い話はまた明日にしよう。