アラサー非正規女性ヤママユ子のブログ

リーマンショックで正規雇用にありつけないまま20代後半なった女のあれこれ

蟹工船

ヤママユ子は読書した。

小林多喜二蟹工船』読了。
古い作品だったけど読みにくいところもなく最後までスムーズに読めた。
冒頭からずっと鬱展開。しかし結末はけして後味の悪いものではなかった。


私は屋根のあるところで働いている。
毎日家にも帰れるし、風呂に入れる、その日の飯を食えるだけの収入もある。
蟹工船』の漁夫たちより恵まれた環境で働いているとは思うが、依然として搾取される立場にある。


タイミングってなんだろうなと最近思う。
言葉は悪いが、働いて数ヵ月で辞めて、その後出戻りなのにポンと社員になれちゃう子もいれば
私みたいに3年働いても直接雇用にしてもらえない派遣もいる。

誰が悪いとか、何が原因とか、そういうことはないんだけど、漠然ともう辞めたいなーと思う。
まあ働いてる人みんなそうだよね。
辞めないけどね。もちろん辞めないけどというその気持ちもぎりぎりだけど。

人との出会いとかタイミングを掴むとか、運がいいとか星の回りとか、
そういうのも実力のうちなんだと思う。
私はいつも掴み損ねている。
それとも、日頃の行いが悪いのかなぁ。




帰りの車では疲弊して片手でバリバリと苦いチョコを食べる。
帰宅してから夕食後にもお菓子をたくさん食べる。
仕事前と仕事中あまり入らないぶん、夜に気持ち悪いくらい食べる。
私は酒も煙草もやらないけれどこれはやめられない。

治りました

ヤママユ子はピンピンしている。

インフルエンザは治って15日から出勤している。みなさんも気をつけて…。。


メーカー社員の尻拭いをしながら、もう辞めたいもう辞めたい、
次の契約で終わりにしようと思いつつ
暇な日は一人でお店で気楽にしていると、これで時給がもらえるならギリギリまで頑張ってみようかという気持ちにもなる。


インフルエンザで休んだおかげで、月の後半は連勤連勤。がんばろ。

インフルエンザ

ヤママユ子はダウンしている。

生まれて初めてインフルエンザというものにかかった。
39℃の熱も初めてだ。
風邪をこじらせるというのもあまりしたことがなかったので本当につらい。

職場でインフルエンザの予防接種をすすめられたときに
いや!私なったことないんで今年もならないんで!と強気でいたのが恥ずかしい…。
お店は無人の日ができてしまうだろうし、久々に出張の予定もなかったことに。
電車に乗るの、楽しみだったのに…

ここ数日は自分のうなされる声で起きる。
ああ、朝が来たと思って時計を見るとまだ夜中の2時だったり。

旦那は私を夜間外来に連れていってくれたり、買い物してきてくれたり、ベッドの下で布団で寝てくれたり…

はぁ
ねよう。。

あけましておめでとうございます

ヤママユ子は大晦日と元日が休みだった。
感謝だ。

派遣社員としてはボーナス時期は割りきれないことばかりだ。でもそれは私だけじゃないしあなただけじゃない。


結婚して初めての正月だった。
習慣や食べ物の好みの違いとは興味深い。

私の実家では、例えば紅白なますに蒲鉾、伊達巻、黒豆が定番だったが
旦那の実家ではそれはひとつも出てこなかった。たまたまかも知れないが…
地域がばれそうだから詳細は避けるが、今までに食べたことがない魚が出てきて驚いた。
私と旦那の実家は近所だが、こんなにも差があるのかと思った。
私の実家では酒が一滴も出ないので甘いおかずに偏っているのかも知れないとも思った。

ああ。熱いお茶で伊達巻食べたい。




年末に、子宝に恵まれるという吉夢を見た。
年が明けて生理が来て、旦那が寝たあと少し泣いた。



明日も仕事頑張ろう。

仕事納め

ヤママユ子、ご無沙汰してます。

今日が仕事納めだった。
私の働く百貨店は元日は休みだ。近くには元日から初売りのアウトレットモールもある。
みんなそちらで買ってしまうのだろう、婦人服の福袋は余りがちだ。
いつまで殿様商売をするのだろう。

他の接客業をしていたときは、もちろん元旦から仕事だったので、働く側としてはありがたい。
結婚して初めての正月なので、旦那の実家にも行きたいし。

なんだかバタバタしてあっという間の一年だった。
結婚もしたし、お店の社員さんは異動があったし、
派遣先の上司とはやりあうし、龍が如くには出会えたし、このブログも始めたし……

正直次か次の契約で辞めたいけれど、どうなることやら。

気になるゲーム『人喰いの大鷲トリコ』

ヤママユ子の休日はゲームに費やされることが多くなった。


夕食後に面白いテレビCMを見た。
大きくて、少し不気味で可愛い顔のモンスターがファンタジーの世界観の中に描かれていた。
毛並みまで綺麗に映されていたので、アメリカの映画か何かかと思ったら、プレステ4のソフト。

「思い出の中のその怪物は、いつも優しい目をしていた」という冒険心を最高にくすぐるキャッチコピーつき。

すぐスマホで調べたところ、監督は『ICO』『ワンダと巨像』と同じ人だという。どちらも未プレイだが、世界観は知っているので納得。
とくに『ICO』は調べていくうちにプレイしたくなってしまった。
ヒットポイントや経験値という概念がない独特のシステムも魅力だ。
謎解き、得意ではないけど…

CMを見なかったら知らないままのゲームになっていたと思う。
テレビ離れが進んでいるとは言えやっぱりCMの力はまだ健在だ。



とは言え私の手元には『龍が如く』シリーズも残っている。
まだ3、4、5、0はやってないし、維新と見参もやってから6をやりたい。そんなことしてるうちに7が出そう…



ああ、ゲームの話楽しいな。

今日も仕事で理不尽な思いをした。
社員の予定の関係でメーカーの営業さんを売り場で2時間半待たせることになったんだけど
頭下げて謝罪したのは私だった。社員と連絡すら取れなくて、ようやく30分待って電話来て。
あと2時間待っててもらって!って。

こういう理不尽の中で器用に立ち回るのが社会人なのもわかってる。
みんながみんな我慢してるのも知ってる。
だからちゃんとやってきた。

休みの日ぐらいゲームの世界に入りたくなるのは許してほしい。


もちろん家事やお弁当のおかず作りおきもしている。

遠い日の思い出と、相性という概念

ヤママユ子は今日はちょっと大人の話。
若い子はまわれ、みぎ。




今回のこんな記事を書くのに4日ほどかかってしまった。
公開するかどうかも迷った。



元恋人の誕生日というのは容易に忘れられるものではない。
だからと言って連絡するわけでもないのだが。


今の旦那と付き合う前、私は20ほど年上の男性と付き合っていた。
念のため述べておくが、お互い独身だ。
とは言え彼のことを思うとあまり公にできない関係だった。

私は彼のことが好きだった。
大好きだった。付き合うずっと前から、私が学生の頃から。

どういうアプローチをして付き合うに至ったかは長くなるので今回は省くことにしよう。
彼と初めて結ばれたのは、2年ぶりに会った日の夜のことだった。
そのたった一回で、肌が合う、というのはこういうことかと確信した。そしてそれは彼も同じだった。



デートに行くたび早足の彼についていくのは大変だった。
自分の後ろで小走りになる私に彼は気づいていただろうか。
気づかれなくても良かった。憧れの人の背中を追いかけるだけで楽しかった。

私のことを可愛くて仕方がないと言う一方、遠距離だったけれど彼は頻繁に連絡をくれる人ではなかった。
会っていない時は、お互いがまるでパートナーがいないかのように自由だった。
そのくせ彼は嫉妬深かった。

将来に関わる関わらないに限らず私と約束をするのを嫌がった。
今までで一番泣いた恋だった。
私が弱音を吐くと彼は叱った。
そしてたまに会うとすべてを忘れて貪りあった。
調子のいい男だと思っていた。
しかし私は、彼が彼のやり方で、きちんと私を想ってくれているとわかっていた。
愛しているなんて、付き合っているうちに2回聞けたかどうかだったけれど、確かに私は愛されていたのだと思う。


結婚したがる人とはもう付き合いたくないね、と煙草を燻らす彼の背中は筋肉質に締まっていた。


少ないけれど深い思い出たちもあった。
一緒にかいだ草のにおい。
夏の水槽の結露。
銀座で買ってくれた色鉛筆。


しかしそのうち、隠れてデートをすることや連絡をくれないことに私は疲れてしまった。
時間差でお店に入ること、私だけがつける指輪、電話をくれるという約束は守られない。

体が離れられないだけで心は離れている状態だと思い別れを告げた。


しかし今思えば、等身大で居られなくても、私はそれでよかった。
だけど臆病な私は、
10年後一緒に居られないのに、今日一緒にいることが怖かった。


こうやって過去の恋人との思い出を語ることを、勝手と言われてもいい。
勝手な女と言われてもいい。
私の中の彼との思い出は、だれにも盗み見れない私の宝物でありがらくたで、
そして私はそれを一生手放さない。


彼と別れてから、他の男性とセックスをするたび何とも言えない物足りなさを感じたものだった。
一体どんなふうにして、彼は私をあんなに歓ばせていたのだろう。
そのたびに、彼は私をこんなふうにしてしまった、と思った。
体の相性の合う相手と出会うと、性に対する価値観が変わってしまう。




あれから3年以上が経って、気持ちの整理はずいぶんついた。

しかし今でも思い出す。
その思い出はジュクジュクと音を立てるように熱くなる。
肌を合わせるたび新しい発見に満ちていたこと。
彼は私のからだの真っ白なのを気に入っていたこと。
何度も登り詰めたこと。

せんせい、せんせい、と、枕に顔を押し付けながら。



あんな体験はもう2度とできない。